<Bさん>
作者コメント:自分の作った器で、ご飯を食べるのが夢でした。陶器についての知識は、ほとんどなかったのですが、やりはじめて、学ぶ事が多く、日本の歴史、世界との係り、地理、地学と、どんどん広がり、刀、城、美術品すべての展示会が楽しくなりました。知る楽しみ、創る楽しみ、めいっぱい楽しんでいます。出来上がったものはいつも「もう少しー今一歩、、、」と思うばかりですが。

●志野織部四方皿(しのおりべよほうざら)
作者が土型から作り、板状の粘土を押し当てて形を作りました。2枚のうち、濃い絵柄の方は素焼き後に絵付けをして本焼きをしました。また、絵が薄い方は「生がけ」と言い素焼きをせずに乾燥させた粘土に直接絵付けをして釉薬をかけて焼いたものです。

●瓦型花入(かわらがたはないれ)
一風変わった丸瓦を題材にした型花入です。十分な厚さを取り威風堂々と仕上げました。釉薬の表情もその形状にふさわしいものとなりました。

●黒楽香炉(くろらくごうろ)
利休所持の香炉の写しです。本物は長次郎作と言われていますが、その特徴は釉薬にあります。現代の黒楽と異なり、艶がなく茶系に近い黒の色合いです。その色に合った風格ある形状を見事に再現しました。

●扁壺(へんこ)
この扁壺は朝鮮の高麗でよく作られた壺です。左右の形が違います。そして線彫りで描いてある魚がなかなか漫画チックなところに良さがあります。

●光悦画四方皿(こうえつがよほうざら)
前作と同じ土型で作りました。光悦の絵をアレンジして描き、大空を優雅に舞う鳥の姿が上手く表現されています。