<片桐 キミ子>
作者コメント:最愛なる「さくらちゃん」(メス猫)が病気となり半年の看病も空しく逝ってしまいました。もう悲しくて、、、その辛さを忘れるために通い始めたのが、この陶芸教室でした。やきものの知識は皆無でしたが、いろいろ教えていただき3年半が経ちました。現在「楽ちゃん」(オス猫){衆生所遊楽、陶楽の楽から命名}と。暮らしながら陶芸を楽しんでいます。「さくらちゃん」が陶芸との縁結びとなりました。

●重ねがけ大皿
備前形の皿です。手回しろくろで作り上げました。力強い形状と口縁部の繊細な仕上げのバランスが見事です。土が新しく粘り気が少なかったために、ひびが入ってしまいましたが、そのひびも形に合っています。

●青織部四方蓋物(あおおりべよほうふたもの)
織部焼の中でも最も秀作が焼かれた桃山時代の蓋物のミニュチュア版です。華麗でありながら力強さがあります。風を受けて前進している船の様子が上手く表現されています。

●乾山写し色絵草花文茶碗(けんざんうつしいろえそうかもんちゃわん)
双方とも尾形乾山の写しです。明るい色彩の草花模様と渋めの色彩の朝顔が、抽象的に描かれています。それぞれに何とも言えない雰囲気があります。